キャンプなどのアウトドアシーンでは、ロープは様々な用途に活用できる必須アイテムです。ロープが「あと少しだけ足りない…!」といった経験はありませんか? そんな時に役立つのが、ほどけない2本のロープを繋ぐロープワークです。今回は、数あるロープワークの中から、特に便利で簡単、しかも、ほどけない2本のロープの結び方を厳選して5つご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
本結び/簡単に結べて強度が高い
本結びは、2本のロープの先端同士を繋ぎ合わせる際に用いられる、基本的なロープワークです。別名「スクエアノット」とも呼ばれ、しっかりと結べて強度が高い上に、解きやすいという特徴があります。
ちきのめばえ豆本はリボンタイプと紐タイプがあります。紐は蝶々結びし辛いので本結びがおすすめです。
— さや🐰 (@violet62051) September 18, 2023
結び方
①左を上にして結ぶ
②右を上にして結ぶ
解き方
①右側の紐を縦に引っ張る
②抜く
⚠️先端をマニキュアで固めているので、最後は優しく抜いてください pic.twitter.com/bCY8f3uVbr
【本結びの手順】
- 2本のロープの先端を交差させます。
- 奥側のロープを、手前側のロープの下を通して上に回し、輪を作ります。
- 奥側のロープを、再び手前側のロープの下に通します。
- 両端を引っ張って締めれば完成です。
- 結び方が簡単
- しっかりと結べて強度が高い
- ほどきやすい
- 太すぎるロープには適さない
- 太さや材質の異なるロープには適さない
- 負荷のかかる方向によっては結び目が緩む可能性がある
【本結びのほどき方の手順】
- 左右どちらかのロープの先端を持って、結び目と反対方向に引っ張ります。
- もう片方のロープの先端も同様に引っ張ると、簡単に解けます。
テグス結び/太さの違うロープでも結べる
テグス結びもロープの端と端を結ぶ基本的なロープワークです。別名フィッシャーマンズノットといい、元々は釣り糸(テグス)を繋ぐ際に使われていたことことから、その強度は折り紙つき。必要な時はすぐにほどくこともできます。本結びとは異なり、太さの違うロープを結ぶことができるため、様々な場面で応用できます。
【フィッシャーマンズノット】
— えと🏕☕️アウトドアコーヒー☕️🔥 (@EtoBlog) June 1, 2020
2本のロープを繋ぐロープワークです‼️
短めのロープ1本で輪を作ると長さの調整ができるのでアウトドアシーンだけでなく革紐などを使ってアクセサリーにも応用できます😆✨
結婚指輪しない派の男性陣‼️
大切なリングちゃんと身につけておくように😆w
(余計なお世話) pic.twitter.com/y7013CjInh
【テグス結びの手順】
- ロープを平行に揃え、上のロープを下のロープの上から通して輪を作る。
- できた輪の中に、上のロープの先端を通す。
- 反対側のロープも同様の手順で、輪を作り、先端を通す。
- 両側のロープを引っ張って、結び目を締める。
- 結び目が左右対称になっていることを確認する。
- 結び方が簡単
- 強度が高い
- ほどきやすい
- 太さの違うロープを結ぶことができる
- 結び目が左右対称になっていないと強度が落ちる
- ロープの先端が短すぎると抜ける可能性がある
- ロープの種類によっては滑りやすい
より強い強度が必要な場合は、テグス結びの手順を2回繰り返す「二重テグス結び」がおすすめです。
二重テグス結び/テグス結びより強いがほどきにくい
二重テグス結びは、「ダブル・フィッシャーマンズ・ノット」とも呼ばれ、2本のロープを繋ぐための非常に強度の高いロープワークです。「テグス結び」を2回繰り返すことで強度を上げるため、ほどきにくいです。
ロープとロープを結びたい•••そんな時に便利なキャンパー、クライマー御用達の結び方のご紹介!
— 石井スポーツ ヨドバシ宇都宮店 (@Ishii_Utunomiya) December 1, 2023
「ダブルフィッシャーマンズノット」
ロープの摩擦抵抗を利用しているため、強固なノットになります💪 pic.twitter.com/y4LTAV7moz
【二重テグス結びの手順】
1.2本のロープを平行に並べます。
2.片方のロープの先端を、もう一方のロープの上から下に回して1巻きします。
3.さらに先端をもう1巻きします(計2巻き)。
4.指からロープを外し、指が通っていた輪っかにロープの先端を通します。
5.つなぎ合わせるもう一方のロープの先端を、輪っかに先ほどと反対の方向から通します。
6.はじめに輪っかに通したロープの先端とそのロープの元を引っ張り、結びを締めます。
7.反対側のロープの先端も、もう一方のロープの上から2巻きします。
8.先端を輪に通して引き締めます。
9.2つの結び目があたるまで、両方のロープの元を引っ張ります。
10.結び目が左右対称になっていることを確認します
- 強度が高い
- 滑りやすい素材のロープにも適している
- ロープが切れた場合の応急処置として使える
- テントやタープ設営時にロープの長さが足りない場合、二重テグス結びで異なるロープを繋いで長さを延長できる
- 結び目が左右対称になっていないと強度が落ちてしまう
- ロープの端が短すぎると、負荷がかかった際に抜けてしまう可能性がある
一重つなぎ/材質や太さの異なるロープを繋ぐ
一重つなぎ(一重つぎ結び)は、ロープや紐の端と端を繋ぎ合わせる結び方の一つです。別名は、「機結び」(はたむすび)、「織工結び」(しょっこうむすび)、「シート・ベンド」とも呼ばれます。結ぶのも解くのも簡単ですが、ロープが濡れている時や、より強度を上げたいときは二重つなぎを使用しましょう。
Save for laterpic.twitter.com/P5dvBZZSOa
— Tips & Tricks (@awkwardgoogle) August 31, 2023
【一重つなぎの手順】
- 片方のロープをUの字に曲げます。
- もう片方のロープをU字型のロープの下を通して上から出します。
- 次に、U字型にしたロープを、上から出したロープの下に通します。
- 最後に、U字型にしたロープの下に通したロープを、U字型のロープに通して、ロープを引き締めます。
- 材質や太さの異なるロープを繋ぐことができる
- 結ぶのも解くのも簡単
- テンションがかかっている限り、ゆるまない
- ロープが濡れている時や、より高い信頼性が求められる時は、一重つなぎよりも強度の高い二重つなぎを使う方が良い。
二重つなぎ/一重つなぎよりも強度が高い
二重つなぎは、異なる太さや材質のロープを接続するのに適した、基本的なロープワークです。 「一重つなぎ」から、もう一巻きすると二重つなぎが完成します。太さの違うロープや湿ったロープを結び合わせるのに適しています。 ひとえつなぎに比べて強度が増します。
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— leon (@Mus_tra_Diver) September 5, 2022
バイスバーサノット/結束強度が最強クラス
バイスバーサノットは、結束強度の比較テストで最強クラスの強度をがある結び方です。 そのため、強く締めすぎると解くのが困難になる場合があります。滑りやすい素材のロープ同士を繋ぐときにも有効です。
【バイスバーサノットの手順】
- 2本の紐を、上のロープの先は右側、下のロープの先は左側を向くように置きます。
- 上のロープの先を、下のロープの下にくぐらせて手前に回します。さらに、そのロープの先を自分の方に通して上から出します。
- 下のロープの先を、上のロープの上に重ねるようにして、奥に通します。そして、ロープの先を自分の方に通して上から出します。
- 右側のロープの先を、左側のロープの上に重ねて、左下の方に通し交差させる。
- 交差させた右側のロープと左側のロープを、それぞれ同じ側の輪の下から上に通します。
- 長い方のロープを軽く引っ張ってから、両方のロープをしっかりと引っ張って結び目を締める。
- 結束強度が非常に高い。
- 結び目が緩みにくい。
- 締めすぎると解くのが難しい。